【オープンキャンパス】日本トップクラスのオープンキャンパスに行ってきた。(後編)
山田洋平
投稿日:2023.9.26
更新日:2023.10.3
株式会社with funの山田と申します。
【教育業界に特化したSNS運用】ブログ第18弾です。
学校SNSで集客したい。ブランディングしたい。
という広報ご担当者さまへ向けて、
学校SNSのプロとして、有料級の内容をお届けします。
前回記事は【日本トップクラスのオープンキャンパスに行ってきた。前編)】についてです。
まだ読んでない!という方はぜひこちらからお願いします。
▼前回記事リンク先
【オープンキャンパス】日本トップクラスのオープンキャンパスに行ってきた。(前編)
学校SNSの方向性って…?
学生募集のターゲット人数(市場の大きさ)で考えてみると、18才人口は約100万人、その中で専門学校を志望する高校生は約20%と言われています。
その20%を工業、医療、教育、服飾などの分野で分け合うと、大きな分野でも数%程度、つまり1〜3万人あたりの母数しか無いことになります。
ここからさらに、各地域の学校で分け合っているので、そもそも数百人の市場でしかなく、その市場のためにSNSを展開しているという規模感となります。
つまり当然、エンタメに比べて圧倒的にフォロー数が伸びにくいのがわかると思います。
だからこそ、
「フォロワーを増やすこと」を目的にするのは現実的ではありません。
数字を増やして影響力を高める、といった運用は(多くの)学校には当てはまらないと思っています。
知人のオススメは有名人級の訴求力
では、閲覧数を伸ばすためにはどうしたら良いのでしょうか…?
SNSには下記のような多くの動画やコンテンツがあふれています。
・有名人、芸能人の投稿
・友人、知人の投稿
・注目のニュース、情報系アカウントの投稿
・知らない人、企業の投稿(おすすめに上がってきた投稿)
現状、フォローしているアカウントですら優先順位がついてしまい、
ほとんど見ていないアカウントも多いという中で、
学校アカウントが有名人の投稿と戦っていくのは無謀と言えるでしょう。
しかし、友人知人のアカウントは誰にとっても閲覧率が高いものです。
ここの投稿に載ることができれば、学校の情報を色々な方に閲覧してもらえます。
つまり、
学生にシェアしてもらうこと、
学校での体験やイベントを投稿してもらうことで
間接的に露出を増やしていくという戦略です。
もちろんのこと、本物の口コミによる効果も期待できることとなります。
戸板女子短期大学ではこの構造をうまく活用し、「チームといたん」による拡散を通じて、効果的に高校生に情報を届けることができているのだと考えられます。
毎日のSNS更新ではなく、毎月のイベント開催
私も前職時代、SNSで意識していたことは、
どうしたら学生にシェアしてもらえるか、という目線で日々の運用を行っていました。
エンタメに勝る面白い投稿を毎日できるはずがないと考え、
学生がシェアしてくれるのはイベント・行事だと価値を見出したのです。
おかげさまで運用がうまくいき始めた2年目以降は、SNSのネタに困ることはなく、
学生が話題にしてくれるイベントを企画
↓
学生がイベントをシェア(参加したい!とコメント)
↓
イベントの実施
↓
学生が動画やツイートにいいね、コメント、シェア
↓
閲覧数が数倍に増加
といった状況となっていきました。
毎日の更新ネタを考えるのではなく、学生が楽しめるイベントを毎月企画していくという運用です。
もちろん学校の分野に関連した特別授業もあれば、時には運動会やゲーム大会といった、親睦を深めるためのイベントまで企画しました。
イベントが増えてくるにつれ、企画の段階から関心を持つ学生が増え、自然といいね、コメント、シェアされるようになっていったのです。
SNSは誰のための情報?
SNSでは毎日の更新ネタや、編集のテクニックなど、コンテンツ作りに頭を悩ませている方も多いと思います。
しかし、学校の良いコンテンツとは、本来、学生のためであるべきだと思います。
良いコンテンツ(授業、イベント、進路指導)を展開することで、それが学生の満足に繋がり、その様子が高校生に伝わっていく。
高校生だけに魅力的なコンテンツを提供するのは、本質的ではありません。
『実際に入学してみたら、言っていたことと違う学校だった』
そんな状況を続けていると、いつかは上手くいかなくなる時がきます。
強い広報で、顧客満足も作る。
こちらが、私が前職時代に掲げたスローガンでした。
学生が本当に満足していると、SNSは盛り上がっていきます。
無理に楽しさを演出したり、
編集テクニックを追求したり、
フォロワーを獲得することに夢中になったり、
高校生ばかりに目線が行ってしまいがちな広報ですが、
広報こそ、顧客満足を求めていくべきではないか
と思います。
あくまでも、SNSはより良い情報を発信し、拡散、共有をしてもらうためのツールでしかありません。
公式アカウントがそのような投稿ばかりを行っていると、
在学生は「学校は自分たちに目が向いていないのかな…」と感じてしまいます。
これでは学生にシェアしてもらうことは難しいです。
広報が授業を行うことは無いかもしれませんが、良いイベントを作り、学生と共に作り上げていくことで自然と顧客満足は高まり、SNSへの良い流れを作っていくことは可能です。
私自身、SNS成功の鍵を握るのは「イベントの制作」だと考えていますが、
長くなってしまったので、こちらについてはまたの機会に書きたいと思います。
一番熱く語れるところなので、すみません…
さいごに今一度、
貴学にとっての本当のコンテンツ作りを考えていただければ幸いです。
学校が伝えたい情報は何か?
高校生ばかりではなく、学生目線でコンテンツは作れているか?
SNSについてお悩みの方は、もう一度その活用方法について見直していただければと思います。
まとめ
以上のように、大成功中の戸板女子短期大学のオープンキャンパスから、SNS運用の秘訣について紐解いてみました。
戸板女子短期大学のSNSへの考え方、取り組み方においては共感できることが多く、
またそれが結果に現れていることに、私自身の今までのやり方が間違っていなかったのだと、改めてそう思える機会となりました。
ぜひみなさまも参考にしていただければと思います。
戸板女子短期大学
https://www.toita.ac.jp/
広報 澁谷さんのブログ
https://note.com/shibuyadaisuke
SNSについて
「この運用で合っているのかな…」
「学生とイベント作りをしたい!」
「SNSそのものを見直したい!」
とお困りの学校さまは、ぜひ一度ご相談ください。
コンサルティングのご相談もお受けしております。
<お問合せフォーム>
http://web.kesion.co.jp/pd/contact/
SNSを募集活動に効果的に利用するために、日々のアンテナを張っておきましょう。
それではまた次回。
募集活動、一緒に頑張りましょう!